2011年10月19日水曜日

どうせ一度の人生だから楽観主義で行こう! 4

多くの人が人間性よりも表面的な人柄を
気にしていると指摘している。


まさにそのとおりだろう。
人柄を磨くほうが簡単に効果が現れるし、
そのためにやるべきことも少なく、
しかもほとんど犠牲を強いられない
からだろう。


人柄を磨くとは、新しい魅力的な
話し方を学ぶことや、もっと上手に話せるように
練習するようなことだ。


一方、人間性を磨くことはもっと奥が深いし、
かなり難しくもある。少なくとも一時的に我慢して
変えなければならないことが多い上に、するべき
こともかなりきつい。習慣を変えるのは難しいことなのだ。


美徳を身につけるのも時間がかかる。
欲望や感情を激しく抑えなければならないからだ。


約束を守ったり、人の感情や信念を傷つけないように
気を配ったりすることを自然に振る舞える人は
ほとんどいない。

意識してそうしなければならないのだ。
人間として成長するために一番必要なのは、
人間性を磨くことだ。
(p114)


人はみんな過去の恩恵を受けている。

私達がほしいままにしている自由は、
想像を超える犠牲のもとに勝ち取られた。

あらゆる特権も機会も、だれかが骨を折って
つくった。私たちは毎日、自分で掘ったのではない
井戸から水を飲んでいる。

自分で焚きつけたのではない火で暖まっている。

自分で勝ち取ったのではない自由を謳歌している。

自分で制定したのではない制度によって守られている。

自分ひとりだけの力で生きている人はいない。

過去はすべて後世の私たちに投資されたのだ。

気持ちも新たにこう言おう。

『私には、世界と共に嘆き、世界と共にチャンスを
 つかむ義務がある』
(p104)



スタート時点で一流である必要はないけれども、
一流になるためにはスタートしなければならない。
(p94)



私に子供が生まれたばかりのころ、母はよく
こう言ったものだ。
 
「子供というのは、お前の言葉を聞いていなくても、
 お前がすることはしっかりと見ているよ」
(p78)



行動の基準は愛であるべきで、
恐怖であるべきではないと言った人がいる。

論理としては正しいが、実践するとなると
そうはいかない。

正当な恐れというものが存在するからだ。

無知を恐れて人は教育を受け、
貧困を恐れて人は働く。

病気を恐れれば健康的で衛生的な
生活を送ろうとする。

失業を恐れれば遅刻しないで
会社に行き、自分が知っている最善の方法で
仕事をしようとする。

落第を恐れるから学生は時間を見つけては
教科書を開く。

家族を失うことを恐れるから誠実であろうとし、
家族のために懸命に働き、毎日家族に愛情を示す。

確かに健全な恐怖心は持つべきだ」
(p216)



知恵とは自分の周りにあるものを使って楽しみ、
それを友達と分かち合うことなのだ。
(p225)








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