せっかくなので講演会で聞いた内容をシェアします。
・テレビ番組で日本特集をすれば確実に数字が取れる。
アメリカ大統領選挙でも視聴率が取れないのに。
・多様性がある。
北京大学で最初のルームメイトはアラファト議長のお孫さん!!
コンゴ共和国の王子やモンゴルの大臣の息子など、
100カ国以上の留学生がひしめいている多様性のある学校。
・オリンピックと上海万博があったので、民衆をおさえつけて
いたけど、ネット人口が5億人。携帯は10億人もいて、
中国版ツイッターのようなものがあるから、新幹線事故のように
一瞬にして何億人という人に情報が行き渡るようになってしまった
から、とてもじゃないけど、抑えつけられなくなっている。
共産党がすることは後手後手にまわっている状態。
・宇宙開発や北朝鮮への多額の援助をすると、
国内では批判が相次ぐ。
・成長期でありながら、同時に過渡期を迎えている。
空前の好景気がある一方で、環境問題、通貨問題、少子高齢化問題と
日本が数十年かけてたどった道を、一度に迎えているので、
本当に大変な状態。
・沿岸部の賃金が上がり続けていて、
内陸部でも工場がどんどん建っているので、
労働者が集まらなくなっている。
大卒のホワイトカラーで月収3000元
農民工が2000元ももらっている。
大学無用論まで出てきている。
・農村出身だから、北京大学の哲学科に入れなかった
生徒がいた。どんなに努力しても、最初から無理な社会。
・北京大学で一番成績が良い、つまり中国で一番頭が良い
生徒がある就職試験を受けた時、面接さえ受けさせて
もらえず、結局、共産党幹部の二世が採用された。
彼は欧米企業に就職して、香港へ脱出する準備をしている。
中国では歴然とした壁があって、努力でもどうにもならない。
だから優秀な人が海外へ流出する現象が起きています。
・反日という思想は処世術にもなっている。
日本への厳しい態度を取ると、国から認められる。
・反日運動していて、一番過激に「日本製品を捨てろ!!」
と叫んでいる人の家に言ってみると、日本製品に溢れていることがよくある。
中国人はダブルスタンダードで生きている。
国内では「責任のある大国である」と言いながら、海外では都合が悪くなると
「まだまだ発展途上国ですから」と環境問題などから逃げる。
・反日運動をした出発点は日本大使館で、ゴールは外交部だった。
つまり、本音は国への批判がある。だから、反日運動が一番
怖いのが共産党。
それなのに、火種になる可能性のある靖国参拝を、首相が就任の時に
行くか行かないかを言ってしまう。
これは外交カードに使えるので、そこは曖昧にして、焦らせれば良い。
・日本製品を買うなとシュプレヒコールをしているが、
その日本製品を作っているのは、中国の工場で働く中国人。
彼らの仕事を奪うことは自分の首を絞めること。
さらに悪化して何千社という日本企業が海外移転したらもっと困る。
恐れる必要は何も無い。
・日本は外交に対して孤軍奮闘しなくても良い。
インド、アメリカ、ロシア、オーストラリアなんかと共闘すればいい。
ロシアはシベリア開発を中国としたくはない。中国に乗っ取られるという
恐れを持っている。 包囲網を築けばいい。
・米中を闘ううちに漁夫の利を得ればいい。
・北京大学の海外から集まってくる世界中のエリートは、
日本はアメリカの植民地だと思っている。
TPPは日本のためじゃなく、アメリカのためなのに
受け入れている。
とにかく、海外から見ると日本は何をしたいのか?
外国にどうしてほしいのか? ビジョンは何か?を
全く示していない。
だから今回の東北地震の時でも、援助が必要なのか?
物なのか? 人なのか? お金なのか?
何も言わないから、何も出来ない。
日本は意見を発信しないと駄目。
・中国はカダフィみたいな一人独裁ではなく、
9人で投票して決めている集団指導体制。
胡錦濤でさえ、過半数を取らないといけない。
・習近平が国家主席になったら、
北朝鮮への無償援助はなくなるだろう。
日本との関係はこのままいく。
・中国の最大の脅威はサイバー攻撃でも、空母でもなく、人。
中国人は半端無く努力して、とんでもなく気合が入っている。
個の力がすごいので、日本は集団の力で対抗!!
・日本に行きたい留学生がたくさんいるが、出口が見えない。
つまり、優秀であれば確実に日本企業に就職出来るとか、
そういう出口がはっきりと分かったら、たくさんやってくる。
・加藤さんは全部盗聴されている。講演会では公安が録音している。
・中国では何が起きるかは分からないので、
常に5パターンくらいのシナリオを頭に描いて行動する。
「計画が変化に追いつかない」という言葉があるほど、
変化が早い。
・日本の学校で選択科目として現代中国を教えることを提案。
・情報は発信しないと集まってこない。
帰りに加藤さんの著書2冊をさっそく購入しました。
これで20代とは末恐ろしい。
中国の熱気をそのまま身につけたような
最近の日本にはいないタイプの方で、
強い影響を受けました。
有難う御座いました。
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