将棋好きな友達から勧められた本です。
サラリーマンがプロの将棋指しになった
実話です。
ファミレスで読み始めて、一気に読み終えました。
ただの将棋小説を大きく超えて、いつ映画化されても
おかしくないような深いドラマがたくさん溢れていて、
みんなにすすめたい本でした。
プロ棋士になるには、子供の頃から将棋の奨励会に
入って、そこで勝ち上がっていくしかプロになる道は
ないのに、ありえない奇跡が起きました。
どうやったらそういう奇跡が起こすことが出来るのか
その秘密が分かりました。
まずはたくさんの魅力あふれる人達の支えがあったこと。
主人公にそれだけの何か助けたいと思わせるような
ものがあったのでしょうねぇ。。
魅力がない人、本気じゃない人、人間性の悪い人
を助けたいとは思いませんから、、、
人は自分だけでは成功は
つかめないのだなぁ。。と改めて思いました。
主人公も若い頃は奨励会に入って研鑽を積んで
いました。年齢制限があったのですが、残り4年で
8回もチャンスがあったので、中学時代は日本一に
なったし、才能もあるしで、油断してしまって、
仲間と遊んだり、怠けたりして、いつの間にか
制限時間が過ぎてしまった。。。
最後の試合にも負けてしまった時に、、、、
主人公にとてつもない後悔が襲ってきました。
「なぜもっとがんばらなかったんだ。
時間は、ありあまるほどあったのに。
こんなことになるなら、もっとがんばればよかった。
もっと詰将棋を解いて、もっと棋譜を並べて。。。」
という下りを読んで、今の自分のだらけた生活を
顧みて、ここでまた激しい後悔をしてしまいました、、、
ある重要な登場人物の言葉が、今の自分にひっかかりました。
『私はあなたたちに、人が悲しいときに寄り添ってあげる友達よりも、
その人が喜んでいる時に、よかったねと一緒に喜んであげられる
友達になってほしいな』
友達が成功すると、置いて行かれるような孤独感を感じてしまい、
心から喜べない自分がいたりして、この言葉は考えさせられました。
主人公のお父さんが息子たちに望んでいたことはひとつだけだった。
『自分の好きな道を行け!!』
すごいお父さんだなぁと思います。
今の仕事がちょっとうまくいっていたり、
忙しくなるとついつい、好きなことをおもいっきりしたいと
思っているのに、そこから逃げてしまって、
楽に稼げる方法などへ流れてしまっていて、
そういっているうちに時間が過ぎてしまう。。。。
好きなことにおもいっきり打ち込みたい!!
もうひとつ、印象に残った言葉は、
『プレッシャーがなくなったとたん、勝てるようになるんだよね。』
どなたか、映画化、もしくはドラマ化してください。
この作品はたくさんの人の心を揺さぶって、
実際に行動に移させる力を持っています。
また読みなおそう。
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