2011年9月18日日曜日

漫画「万祝」

現代に海賊船、それに宝島が!!

伝説的な漁師のおじいさんを持つ
女子高生が、もんもんとした日常から
あることがきっかけに海賊や宝島の
世界に飛び込んでいくお話!!
(多分、3巻までしか読んでいないので、、、)

それが『万祝』(まいわい)という漫画です。

3巻におじいさんからお孫さんへの
手紙の内容が心揺さぶられるほど
すばらしい文章だったので、紹介します。


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16歳になった愛する孫娘 鮒子へ


もしワシが港町で幼少時代を過ごさなかったら


また・・・青年になって漁師になって
漁師にならなかったら
ワシの人生はまったく別ものに
なったかもしれん


どんな人生が
より幸福だったのかと
ワシの歳になってから
運命の検証などしても
意味などないのだろうがの


だが ワシは
これだけはわかる

おそらく 今のお前の年頃に
海に出ていなければ

大人になる前の・・・・・
あの年齢の
あの時代の

まるで
神でも宿ったような
めくるめく日々には
遭遇出来なかったに
違いない


・・・・・鮒子よ

ワシが今 憂うのは お前が
そんな日々を経験せずに育ち
ただ尻や胸が大きくなり
赤飯を食べ
眉毛の形やスカートの丈に
一喜一憂し

空虚さを飾りて
隠した不幸な異性を
見抜けないまま・・・

また・・世の中の壮大なまでの
美しさや醜さに気づかぬまま

ただ成長の
必然的な結果として
大人になってしまうことじゃ


お前の年頃には
漁師だった
ワシは


漁師の習わしに
のっとった儀式を
行うことで 周りに
大人として
海の男として
認めてもらった



十六歳になった
・・・未熟で・・・
かわいい孫娘よ


できれば この手紙と
一緒に残した地図を手に
船出してほしい


おそらくお前は
このまま時を過ごしても
不自由なく
人生を送れるだろう
(特に女の子だから)
それはそれで 多分
幸せなことなのだ


しかしワシは お前にも
荘厳な洗礼を受けたと
思えるような経験を
神が宿ったような日々だと
実感できる時間を
通貨してほしいんじゃ


それはいろんなことに向かい
苦しくなったり
寂しくなったり 泣いたり
時には闘わなければならない
ことに遭遇するかもしれん


しかし
そのことによって
お前を取り巻く
この世界を芸術的に
見ることができたり


人・・・・いや すべての生き物の営みに
敬意をはらうことができたり
本物の懸想の気持ちとは
どういうものかを
知ることができるはずじゃ


お前に
めくるめくような・・・
取りも直さず・・黄金に
輝く日々を――――――




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何か今すぐ行動に出たくなる
ようなすごい文章だなぁ。。。。と
思います!!


これからの展開が楽しみです。


船に乗ったら酔うし、
沈没が怖かったけど、
この漫画にはいかに
海には知られていない
地球の神秘が溢れて
いるか、

生き物だったり、
沈没船だったり、


すっごい興味が沸いてきました!!


漫画ってすごいなぁ。。。

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