アップルは製品だけでなく、租税回避にも創造性を発揮しています。
例えば、税率の高い国(アイルランドなど)の営業スタッフが低税率の国
(カリブ海の無税の国)にある会社の代理販売を行なっているというカタチを
とることにより、税率が高い国での法人所得税を回避するメカニズムを
考えた最初のハイテク企業と言われている。
アメリカの学校給食にはかなりの頻度でピザが
出されていました。ピザに塗られているトマトソースが、
なんと「野菜」として数えられるため、ピザは
「バランスの取れた食事」として勘定されるのです。
加工食品会社のロビー活動の影響によって
決められたものです。
アップルやエクソンモービルはまるで弱点など存在しない
天下無敵の存在に感じられます。ところが、これらの帝国にも
ひとつだけ泣き所があるのです。それは「企業イメージ」です。
イメージ作りに大金をつぎ込んでおり、企業の信頼性や好感度の
向上に余年がありません。
交換可能な人材の給料はひたすら下がっていくという厳しい現実です。
逆に交換が難しくなればなるほど給与が上昇します。
したがって安易に交換ができない特殊技能や才能を身につけた
者は給与を上げていくことができますし、技能のない者の給与は
極限まで下がっていきます。
2007年以降アメリカでは、俗にいう「ハンバーガーをひっくり返す」ような
低賃金の仕事が58%も増加した一方、中産階級を支えていた
ごく普通のホワイトカラーの仕事がなんと60%も失われた。
こうした混沌とした時代を前に第一に強調したいのが、
今後は「周囲と同じように振る舞う」といった行動様式ではなく、
自分がどんな人生を歩んでいきたいのか、自分なりの考えを
持つことが非常に重要になる。
最近では野球の試合結果や株式相場、不動産価格といったデータを
基に、記事を自動的に生成するソフトウェアが開発された。
ナラティブ・サイエンス社というIT企業は、従来のような専門記者を大量に
抱える通信社ではなく、ソフトが記事を生成し、雑誌等に供給している。
フォーブス誌に提供している金融記事では、フォーブス誌らいいスタイルや
文章のトーン、内容の方向性などをソフトに入力すると、フォーブス誌らしい
味付けがなされた記事が生成される。
創造性を養うには、
1.古典と呼ばれる時代の淘汰を経て残ってきた優れた文学作品、音楽、
甲斐がといったものにたくさん触れること。
2.自ら様々な体験を重ね、物事を多面的に観察し、理解する能力を獲得する。
3.自らの手で様々なものを創る訓練をしていく。
語学の習得に必要なのは根気だけ。
たくさん聞いて、たくさん読む意外にこれといった特効薬はありません。
多くの教材に飛びつくのではなく、NHKのラジオ講座など昔からある
評価の高い教材を丸暗記していくといったやり方が結局は一番の近道。
企業が「帝国化」する 松井博著より
これからの時代の方向性のヒントがいっぱい詰まった本ですよ。
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