モーガン・スパーロックの30デイズをTSUTAYAで借りて見ました。
異なったというより対立する人が、一方の立場の人の所で30日過ごすというアメリカのテレビ番組です。
例えば、メキシコからの不法移民を勝手に監視する自警団の人を
ロサンゼルスのメキシコの不法移民家族の家に滞在させたり、
IT企業がインドへ仕事を外注したために職を失くした人がインドのIT企業で働く人の家庭に滞在、
中絶賛成の女性を、中絶反対の施設に滞在するとか。
アメリカの抱える問題を変わった方法で捉えていることが面白かったです。
普通はお互いを議論させて、むちゃくちゃになって終わることが多いけど、
この番組が面白いのは、それぞれの相手を人間としておかしいんじゃないかと
思い込んでいる点に着目していることです。
例えば、メキシコからの不法移民を「国を乗っ取ろうとしている」
メキシコ人は自警団の人を「怖い人」だと思い込んでいるけど、
実際に長期間接してみると、みんな普通というか、家庭を大切にして、
真面目に働いて、余暇を楽しんで、自分たちと何ら変わらない普通の人間なんだって
ことに気づいて、相手の考え方・立場を受け入れていっていること。
今年、フランスに行った時に、ヨーロッパの人とたくさん話す機会があって、
不思議に思ったことを質問してみました。
ヨーロッパは昔国同士で戦争ばっかりして、憎しみ合っていたけど、
今はとっても良い関係を築いているけど、何でですか?
と聞いた所、経済的に結びつきが増えて、行き来することが増え、
お互いを分かり合える機会が増えたそうです。
今、日本と中国が仲が悪くなっていますが、
僕の個人的に中国はえげつないことをするなぁ。。。と憤りを覚えることは多々あるけど、
仕事柄中国人に接する機会があるのですが、親切で良い人が多くていい関係を築いています。
政治的・宗教的な考えは違っても、人間としては同じような価値観を持っているのだと
気づくことって大切だなぁ。。。とこのDVDを見て改めて思いました。
中国で生まれて育ったら、「日本人は再び中国を攻めようとしている」と
思い込む人も多いと思うけど、実際に日本に来て、日本に接すると
そんなことはないことがよく分かると思います。
異なる意見を持っている人が議論の場ではなく、生活の場で交流が増えると
もしかして、世の中は良い方向にちょっとは進むかもしれませんねぇ。。。
http://www.discas.net/netdvd/dvd/goodsDetail.do?titleID=0087611038
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