2012年9月4日火曜日

本田晃一さんのアドバイス 1207-3


(経済的に自由になる過程において)
自由じゃない頃は、自分が出す商品についてコントロール出来る立場になる。
文句を言うお客さんだったら、追い返すことも来る。
不特定多数に知れ渡ると、コントロールがきかない世界、委ねるような感じになる。
これからは違うルールになる。自分が出ていく時とは、別の力学、要は誰かに委ねる必要がある。掴んでいるものを出す瞬間がものすごく怖い。

晃ちゃんの場合、本をだす時がものすごく怖かった。
メルマガだったら出さないようにしたり訂正できるけど、
一回世に出た物はコントロールが利かず、あり得ないスピードで起こる。

自分がものすごく大切にしたいもの、人にまかせてもいいものを交通整理していく。
誰かに任せる時は自分の持っているスキルを全部託さなければならない。
託したはいいんだけど、100託しても30くらいになる。
託された人が勝手にその人のオリジナルを30乗せたらゼロになる
そういったメンタル面での葛藤を乗り越えないと、自由な世界に来れない。

晃ちゃんもホームページの運営を任せられない自分がいた。
せっかく作ったHPをトンチンカンな形で運営したりする。
託したいのだけど、託せない。ちょっとしたミスにもイラッとする
自分でやったほうがいいとバリバリ働いて、倒れて、点滴打つ生活になった。

仕事が出来るという価値観と自分という人間の価値観をリンクさせていたので、
自分という価値を上げるためにどんどん仕事をやっていった。
2代目なので社長の馬鹿息子と言われるのが癪なので、
親父を越えるくらい会社をでかくしてやれと思って、実際にできた
そのことをとても自負していた。その自負していた気持ちが
今度は自由になることに対してさまたげになった。
自分以上に才能ある人達を認めたくなかった。
そうすると社員がせっかくいいアイデアをもってきても、重箱の隅をつつくようなことを
言って、「いかにお前のほうが出来ないのか」ということをどうしてもやってしまう。

だけど、自分という人間の価値と仕事の価値と全然違うと分かってきた瞬間に、
社員の持ってきたアイデアを100%応援できるようになった。

それでも社員がミスをして、イラッとする瞬間があった。それは自分が過去に
同じミスをしていた。そのミスをした自分自身を許していなかった
その場面を思い出して、
「君は一生懸命やったし、その結果将来うまくいくんだよ」
過去の自分に対して、今の自分が話しかけるということをとイメージの中で何回もやる。
従業員が同じ失敗をしても、「将来絶対にうまくいくから」と言えるようになる。
そうなってくるととてもうまくいきはじめる。

それまではホームページがあるから人から尊敬されると思っていたが、
どんどん手放し始めた。最初は絶対にできなかった。
そうすると自分以上の人がどんどん育ってきて、知らないうちに会社が回り始めて、
会社にいくと仕事がないという状態になって、それでも売上が伸びている。
それがもう10年以上続いている状況。
自分の中で本当にやりたいことの時間が増えていっている。今はとても幸せな状況。

大好きなことをしようとするとビビる。
ゴルフ会員権の仕事をしていた時は、交渉・駆け引きがすごいできた。
自分が本当にやりたいインターネットのセミナーをしようとした時
同じ金額を儲ける時でもすごいビビった。

大好きなことをしようとすると、怖さがこみ上げてきて、
もっともらしいことを言って、ちょっと違う世界で適当に暇つぶしを人間はやってしまう。

子供の頃、一番大好きな子には挨拶も出来ないが、5番目くらいの子には
「ばーか」とか言える。ついつい頑張っても3番目にして、1番目にはいかない。

毎日大好きな仕事をするということは、毎日大好きな女の子に告白し続ける感じ。
めっちゃリスクがある。振られたらどうしようとか。
ただものすごい喜びを得られる。

感情面のお話を時間を割いてするのは、どれだけ技術やテクニックがあっても、
メンタルブレーキがあると決してやろうとしない。

色んな経営者にアドバイスした時、「毎日ゴルフをしたい」
「忙しい仕事をどうにかしたい」というので、
アドバイスをしても、優秀な社長ほど出来ず、無能な社長ほど出来る。
すごい頑張っている人って出来ない。なんのために頑張っているのかと見ていくと、
「自分の価値をあげたい」とか自分の感情がリンクしていて、自分の仕事を手放せない。
メンタルブロックを一個ずつ外していくことが大切。

晃ちゃんも本田健さんに出会うまで分からなかった。
当時の自分は何がずれていて、何がかけていたのか分からなかった
自分のまわりもみんな頑張る人で、みんないいクルマに乗っていたが、
なんか幸せには見えなかった。一生懸命やっていたのに。

時々会う、会社をいくつも持っている社長さんはすごい幸せそうに見えた。
全然優秀そうに見えない。この違いって一体なんだと思った。

自営業者は「俺がいたら回る」「俺がいてこそなんぼ」という仕組みを作る。
「このお客さんは俺が対応しなくてはいけない」という美学を持っている。
忙しいといいながら自分が現場にいなくてはいけない仕組みを自ら作ってしまう。
ビジネスオーナーは、他の人がやってもいいよねというモデルを作る。
自分がいなくても回る仕組みを作る。ここにメンタル面の深いプロセスがある。
自営業者は、自分が育て上げた会社に自分がいると、とってもそこ
自己重要感を感じられる。こんなに世界で必要とされている人間はいないし、
こんなに素晴らしいパラダイスとかサンクチュアリはないとか。
そこをみすみす他人に譲り渡すなんかおっかなくて出来ない。
晃ちゃんもサンクチュアリを作っていて、他人にまかせるなんて最初は出来なかった。

自分じゃなくてはと思っていたお客さんが他人でも良かったと知ったら、
ショックだけどそこに大きなカギが隠れている。
晃ちゃんもお客さんから「本田さんだからまかせたんだよ。友達を紹介するから」
と言われ、俺のおかげだと思っていたのに、社員にいかせると、
「あのお客さんから二人紹介されました」と報告を受けて、
「ふざけるな。でも、俺が今まで関係値を築いたからであって」
とかウジウジ考えていた。でも、そこにエネルギーを使うのは自分の幸せとは
リンクしないなと気がついて、お客さんから必要とされ続けるのは
自分の目指す幸せとは違う。

なぜ、ゴルフ会員権の仕事から抜けて、ホームページのコンサルを始めたかというと、
父が超大ゴルフ好きで、いかにゴルフが大好きかというページを作ったら、
ゴルフ好きのお客さんがいっぱいきた。 その人が持っている「好き」というものを
もっとフォーカスして、色んな人に知らしめることによって、そこが好きという、
とっても質の良いお客さんが来て、会社が元気になる仕組みを作った事に
ものすごい喜びを感じた。いつまでもゴルフの仕事じゃないかなと思って、
じゃあここに特化して世の中に出ていこうと思った。

でも最もらしいいい訳を考えて、「あのお客さん俺がいないと紹介広がらないし、
売上下がる」とか「あのお客さんの家族関係とか全部記憶してんだぜ」とか
よく分からないことを言ったりした。もちろん、大切なお客さんがいることはとても
幸せなこと。ただ、自分が必要とされるということを永遠やり続けると、
経済的自由な世界には行けません。

逆を言うと、君こそはこの会社でいっぱい必要とされているんだよという感じで
いっぱい育てられるかどうか。会社員を自営業のクワドラントまで育てるのが仕事。
会社員が自営業に育つと、自分は必然的にビジネスオーナーの世界にポンと
押し出される。

いかに社員達の能力を認めて、経営者クラスって素晴らしいって思ってもらい、
右上から右下に成長してもらって、左上のビジネスオーナーに押し上げられる。
だけどほとんどの自営業者は、社員に「だから社長になれねんだ」とか適当な事
を言って、従業員のクワドラントに固定させる。
いかに才能を認めて、自分を押し出してもらえるか。
そこにメンタル的な秘密が隠されている。

金持ち父さんの本を読んでもほとんどの日本人はビジネスオーナーにいけていないが、
アメリカ人はドライなのでいける。日本人はちょっとウエットなので。

本当に自分の時間を使ってどんなことをやりたいのかをどんどんクリアにして欲しい。
本当に今やっている仕事をやり続けたいのか? ちゃんとクリアにして欲しい。

させるという感じじゃなくて、温泉に入って「OKっていいんだぁ」とリラックスして
思うような感じ。手放さないメリットがある。
暑苦しさを捨てて、いかにニュートラルになれるか。

世の中にドンと出ている人は、暑苦しさで一瞬いく。一瞬して消えていってしまう。
いわゆる一発屋になる。 ジワーっと広がっていって、落ちたとしてもジワーと落ちる
ほうがいいが、あまり落ちない。ジワジワジワと徐々に上がるほうが幸せ。
一気に上がると一気に落ちる。

0 件のコメント:

コメントを投稿